King's Birthday の週末に。子どもの学校で「国王の誕生日」のお話を聞きました

今週末はNZは三連休です。月曜日が「King's Birthday(キングス・バースデー)」という祝日で、学校も銀行も、多くのお店もお休みになります。
ちょうど金曜日の朝、子どもの通う Primary School の全校集会(assembly)に参加してきたのですが、校長先生がこの祝日について子どもたちにとても分かりやすく話していました。今日はそのお話を日記がてら書き留めておこうと思います。
そもそも King's Birthday ってなんの日?
文字どおり「国王の誕生日」を祝う祝日です。ニュージーランドでは毎年6月の第一月曜日がこの日にあたり、2026年は6月1日(月)がお休みになります。
校長先生はまず、子どもたちにこう問いかけていました。「ニュージーランドに国王がいるって、知っていましたか?」と。
ニュージーランドの国王は、ロンドン(イギリス)に住む King Charles III(チャールズ3世)です。遠く離れたイギリスにいる方が、この国の国王でもある。歴史的なつながりを知らないと、少し不思議に感じるところですよね。
面白いのは「本当の誕生日ではない」こと
校長先生がいちばん楽しそうに話していたのが、この部分でした。
実は、6月のこの日はチャールズ国王の本当の誕生日ではありません。本当の誕生日は11月です。それでも「国王だから」という理由で、毎年決まった一日を選んでお祝いするのだ、と。いわゆる「公式の誕生日」という考え方ですね。
言われてみれば、誕生日を本人の都合ではなく国にとって都合のよい時期に設定してしまうというのは、なかなかおおらかというか、興味深い習慣だなと思います。南半球のニュージーランドにとって、6月は冬のはじまりです。寒くなってくる時期に三連休があるのは、正直なところありがたいのか、もっといい季節にあったら良いのか、複雑な心境です(笑
ひとりの国王が、いくつもの国の国王
もうひとつ、子どもたちが驚いていたのが、チャールズ国王がニュージーランドだけの国王ではない、という話でした。
校長先生によると、彼はニュージーランドの国王であると同時に、オーストラリア、イギリス(イングランド・スコットランド・ウェールズ)、そしてカナダなどの国王でもあります。「ひとりの人が、こんなにたくさんの国の国王なんだよ」と聞いて、子どもたちからは「すごい」という声が上がっていました。
このあたりは、イギリス連邦(コモンウェルス)という枠組みにつながるお話です。子どもたちが学校でこうした背景に触れられるのは、とても大切です。
ニュージーランドには「マオリの女王」もいます
そして個人的にいちばん印象に残ったのが、最後のひとことでした。
校長先生は、「ここ Aotearoa(アオテアロア、ニュージーランドのマオリ語の呼び名)には、国王とは別に、もうひとりの君主がいます」と続けました。それが「マオリの女王」です。いまはマオリの女王がいらして、その誕生日はまた別の時期にお祝いするのだそうです。
ひとつの国に、イギリスにつながる国王と、この土地に根ざしたマオリの君主が並び立っている。多文化が当たり前に共存しているニュージーランドらしさが、こんなところにも表れているなと感じました。
おわりに
子ども向けのやさしい言葉で語られる祝日の由来は、大人が聞いてもすっと腑に落ちて、なんだか気持ちのいいものでした。
毎年めぐってくる King's Birthday ですが、子どもたちと一緒に校長先生の話を聞くと、ただの三連休とはまた少し違った彩りが感じられます。みなさんも、どうぞよい連休をお過ごしください。



