今、日本でも受験シーズンですね。我が家の長女もちょうど、3月からニュージーランドで大学生になります。今日はニュージーランドの大学進学について書いてみようと思います。ここでいう大学進学は、日本の高校からニュージーランドの大学進学ではなく、ニュージーランドの高校からの大学進学になります。
大学進学のシステム
ニュージーランドに日本のような受験というシステムはなく、全く別のシステムで大学に進学します。おおまかに説明すると、University Entranceと呼ばれる大学に入る条件を満たしていることと、Year13(日本の高校3年生)の11月にあるNCEAのExternal(ニュージーランド内の全国統一テスト)の結果で、大学の合否が決まります。University Entranceの条件を満たすためにはYear 12(日本の高校二年)からのクレジット(単位のようなもの)も必要になってきます。また、Internalという校内の教科ごとのテストのクレジットもUniversity Entranceの条件を満たすのに必要です。そのため、11月のNCEAの結果だけが良くても大学に入学することができないので、Year12から必要なクレジットをコツコツと稼いでおかなければなりません。また、自分の成績や自分の学びたいことを考慮して進学したい大学の学部を決めて、Year13の10月頃までに志望大学の学部に入学希望を出しておく必要があります。Year13の11月のNCEAのExternalの結果は翌年の1月の中旬に出て、ほぼ同じタイミングで大学からも合否の連絡がきます。
ニュージーランドの高校は、日本の大学のようなシステムになっていて、必須科目が幾つかあり、他の授業は自分で選択して取っていきます。Year13の11月のNCEAのExternalはこの自分で選んだ5科目で受けます。なので、この授業選択も大学進学のためのクレジットを稼ぐのに大きく影響するので重要です。娘の努力はもちろんですが、娘はこの授業選択もなかなかうまくいったこともあり、Year13の11月のNCEAのExternalの結果はとても良いものでした。
娘の場合
娘の大学進学への取り組みを振り返ると、カレッジの5年間(日本の高校にあたり、中学2年から高校3年まで)、充分好きなことに没頭し、そこそこ勉強して、11月の終わりに試験を終え日本に一時帰国し、全く緊張感なく日本での生活を楽しみつつ1月半ばの発表を待ち、自分の興味のあることを学びたいと、彼女がNCEAのExternalで得たスコアよりかなり低い学部を選びました。本人はこの結果と選択に大満足で、今は、3月から始まる大学生活を心待ちにしています。母としては、もっとレベルの高い学部にもいけるのになぁと少しもったいない気はしましたが、何年も興味のないことを学ぶより、せっかく大学に行くのだから自分の興味のあることを思う存分学んで欲しいと思っています。トータルでは、こういう大学進学の仕方もあるのだなぁ、というのが私の一番の感想です。もちろん、目指したい学部がとても高いレベルだったり、そのためにカレッジで取っておかないといけない科目があったりすると、もっともっと勉強しなければならない場合もあります。
大変だったこと
娘は、興味のあることなら没頭できるけれど興味のないことへのモチベーションを保つことが難しいという自分の性質と将来どのような職業について自立するのかの両方を考慮しつつ大学の学部(何を学ぶのか何を学びたいか)を決めるのにかなり苦労していたように思います。大学の学部を決めることに関しては、担任の先生も親身になって考えてくださり、夫と私も娘と何度も話し合いました。親子での話し合いではぶつかってしまうことも多く、担任の先生のアドバイスにとても助けられました。親としては、全く未知のニュージーランドの大学進学のシステムを理解するのが大変でした。
振り返ってみると
ちょうど今回の一時帰国時に、娘の同級生(娘は小学3年生まで日本で教育を受けています。)のママ友から日本の大学受験の話を聞く機会が度々あり、どちらが良い悪いではなく、大学進学の方法も国によって全然違うのだなぁ、と感じました。我が家の場合は、母子共に日本の大学受験に比べたらうんと負担が少なかったことと、受験で中断することなく娘が5年間好きなことに没頭し成果を残せたことは、とてもよかったと思いました。(こんな時期までこんなことしてて大丈夫なの?といつもハラハラしていたのも事実ですが。笑)
でも、人生で一度くらい日本の受験のように勉強に没頭するのも貴重な経験になるのでは、とも思います。
